|
第7章 会員募集ホールの知られざる落とし穴
最近のホールは、ほとんどが会員募集をしています。
これを、ご覧の皆さまも最低一枚位は会員カードを持っているでしょう。
会員になると、ホールにより数々の特典が受けられるのが特徴です。
主な特典として、次の様なサービスがあります。
<会員特典一覧>
主な特典
|
特典内容
|
貯玉サービス
|
景品交換時の余り玉(全玉)を貯めておく事が可能。
|
台予約サービス
|
前日に、台予約すると甘釘(?)になります。
|
データ表示サービス
|
テレビナビやデータロボによるデータ表示。
|
ポイントによる景品交換サービス
|
合計ポイントにより景品と交換出来ます。
|
DM(ダイレクトメール)サービス
|
新装オープン情報がハガキで送られて来ます。
|
傘貸し出しサービス
|
雨の日に傘を貸してもらえます。
|
駐車場無料サービス
|
一般駐車場が無料で利用できます。
|
確かに、良い事ばかりのお得なサービスですが、このサービスを受ける為に、
本当にお客側にデメリットはないのでしょうか?
ここで、ホール側の立場に立って、何故会員を集める必要があるのかを考えると、2つの目的が見え隠れします。
目的1.他ホールとの差別化をはかる
目的2.顧客情報の把握
目的1は、他ホールより、良いサービスを提供する事により集客効果を狙います。
目的2が、お客に取って最大のデメリットになります。
会員登録時に、氏名・住所・TEL・年齢・職業等の書類を記入させられます。
多くのお客は、「個人情報はホールに提供するけど、そんなのはパチンコ店に
関わらず、レンタルビデオ店等で日常的に行われている事なので、大して影響
ないのでは?」と思う事でしょう。
確かに、その通りです。
これだけの情報だけでは、何の影響も持たないでしょう。
では、もし様々な特典を受ける事により、下記の情報がホール側で管理されて
いるとしたら、あなたはどう考えますか?
<カード利用により、ホール側に漏れる情報一覧>
利用サービス
|
流出情報
|
貯玉サービス
|
貯玉数・来店日
|
台予約サービス
|
来店日
|
データ表示サービス
|
来店日・遊技時間・台番号・機種名・収支情報 (参照1)
|
ポイントによる景品交換サービス
|
来店日・ポイント数
|
DM(ダイレクトメール)サービス
|
−−−
|
傘貸し出しサービス
|
来店日
|
駐車場無料サービス
|
来店日
|
(参照1) 遊技時間・台番号・機種名・収支情報は、ハ○システム(HAL)開発の情報端末
テレビナビを導入しているホールに限ります。
テレビナビとは、パチンコ台横に玉貸しサンドと共にディスプレイが設置され、カード
を挿入している間、台の過去3日間の履歴情報やスランプグラフ、また、テレビまで
見れてしまう情報端末です。
テレビナビを導入しているホールには、特に注意が必要です。
誤解のないように言っておきますが、このシステム自体は非常に優秀であり、
お客に取って便利なモノです。(打ちながらテレビも見れますし...。)
ただ、ホールに取っても情報力が優れたモノなのが困りものなのです。
来店日等なら特に気にする事もないですが、個人の詳細な遊技情報まで漏れてしまっては、そのホールで勝てる訳がありません。
個人情報は日々蓄積され続ける事により、初めてその効果が現れるのです。
ホールが最も知りたがっている情報は、誰が何時来店し、どの機種の何番台を打っているのか。
そして最終的には、個人のトータル収支はいくらかなのです。
ホール側は、それらの情報を収集する為に、あらゆる手段を使いテレビナビの
利用を持ちかけます。
例えば、来店ポイント以外にも、テレビナビに30分カードを差すごとに1ポイント追加される等です。
お客側は、ポイントによる景品交換サービスを受けようとする為、結局ホールで遊技している間、カードを常に使用してしまいます。
結果として、まんまとホール側にモニターされてしまうのです。
「本当にそんな事が可能なのですか?」と言う人もいるでしょう。
例えば、TSUTAYA等のレンタルショップでは、お客が何時何をレンタルしたかと言った情報や、商品購入情報が全てデータベースで管理されているのは承知の事実です。
では、何故ホール側は、その様な情報を欲しがるのでしょうか?
もちろん、年齢層や性別から人気機種の傾向を分析する等の理由もある訳ですが、
個人的な意見を言うならば、プロ・セミプロと一般客を判断する為ではない
でしょうか。
ホールは、お客から全ての利益を得ている訳ですので、特定の人物だけに勝ってもらっては、
そのしわ寄せが他の一般客に行ってしまい、その結果、客離れにつながりホールの利益ダウンとなります。
個人の収支情報が分かる事で、ホール側も事前にそれなりの対策が出来ると言う訳です。
どの様な理由であろうと、収支情報まで管理されるのは、お客に取って気持ち
のいい事ではありません。
世間では、小泉首相を筆頭にメディアやマスコミが、IT革命と騒いでいますが、
これが、パチンコホール及びパチンコシステムのIT革命ではないでしょうか。
「うまい話には、罠がある」と言いますが、まさにその通りです。
それでも、あなたは、まだ会員カードを使い続けますか? 会員になりますか?
|
|
|